おはようございます!!
以前、こんな記事を書きました。
AmazonEchoが夜中に笑い出したという、真冬とは思えない話でした。
その後の結果報告は・・・闇の中ですね。
そして今度は「知らないうちに夫婦の会話が他人に流出してしまった」というトンでもないニュースが流れてきました。
スマートスピーカーはこれからという時期なのに、こんなことでは怖くて使えません。
ただ、大変便利なものには違いありませんので、安全に使えるようにする対策方法を考えてみました。
目次
音声漏洩事件のニュースソース
大元は海外からのニュースなのですが、昨日あっという間に日本中のニュースサイトに広がりました。そのうちいくつかを紹介させていただきます。
被害者の女性なのに、笑っているように見えるのは私だけでしょうか?
- Amazon Echoが盗聴していた会話をアドレス登録した相手に送り付けるという驚愕の事件が発生(GIGAZINE)
- ご用心! Echoが勝手に会話を録音して知人に送信した――Amazonから説明あり(TechCrunch Japan)
- アマゾン「エコー」、夫婦の会話を第三者に送る-知らぬ間に起動(Bloomberg Japan)
上2つはIT系ニュースサイト、最後の1つは経済系ニュースサイトです。
・・・経済系までということは、そこまで話が大きくなっているということですね。
詳細は各サイトの記事を読んでいただきたいのですが、簡単に抜粋させていただきます。
Alexaを搭載するAIスピーカー「Amazon Echo」が、家庭内の会話の内容を無断で遠く離れた他人に音声データで送り付けるという、にわかに信じられない事件が起こりました。
・・・
会話を無断で聴かれた上に、アドレス帳に登録された知人宛に音声データを送り付けられたダニエルさんは、「プライバシーへの完全なる侵入だ」と感じ、すべてのEchoの電源を抜きました。「もう二度と使おうという気はないわ。もう信じられないもの」とのこと。
Amazonの調査によると、ダニエルさんの会話の中で「Alexa」というウェイクワードと誤認したことでAlexaが起動したとのこと。さらにAlexaは会話の中から「メッセージ送信」の命令があったと誤解して、会話を録音。ここで、Alexaはメッセージの送信先を確認する音声を発したことも分かっており、どういうわけかアドレス登録されていた従業員宛のものと判断した結果、会話を記録した音声ファイルが送信されてしまったようです。
偶然が重なり合って生じた事故だったようですが、「思わぬタイミングでAlexaが起動して話し出す」ということは起こり得るので、Amazonには偶然による不幸を予防する措置を講じてほしいところです。
文中のウェイクワードは、以前こちらの記事に詳しく書かせていただきました。
スマートスピーカーは、この言葉以降(もしくは少し手前)から音声の記録を始めます。
動作中は24時間中マイクで音声を拾っており、その音声の中から必要な分だけをインターネットに送信し、そこから返ってきた情報によりスピーカーを鳴らしたり、なんらかの動作を行うようにできています。今回の話は、ユーザーが知らない間に偶然が重なり、アドレス帳にある知人に音声が送られてしまったことが原因と言われています。
ある意味、単なる誤操作とも言えます。
本当に、原因がそれだけなら良いのですが・・・
音声漏洩を防いで安全に使うための方法
本来はスマートスピーカーを盛り上げるのが当サイトですが、決して市場での販売数を増やしてもらう事が目的ではありません。
まだ過渡期であるこの製品をより良くしていくことで、ユーザーもメーカーも幸せになってもらうことが目的だと思っています。
今回の問題では、既にメーカーは改善を続けられていることと思いますので、
今回は「ユーザー側が対策できる方法」を考えてみました。
一部、読者の環境を否定するような内容もありますが、あくまでも個人的な意見ですので、最終的な判断は御自身で決めていただくようお願いいたします。
誰も守ってはくれません。
自分の事は自分で判断して守らなければいけません。
(・・・って、日大選手にも言いたいです)
スマートスピーカーの反応音を出すように設定する
知らない間にスマートスピーカーが話し声をウェイクワードと判断してしまうことは頻繁にあります。
我が家のリビングは人がいるときは大抵TVを付けたままなので、それはもう頻繁です。
反応したときは本体にあるLEDが点灯するのですが、その場合は意識して使っているわけではありませんので、見ている事はありえません。
そこで、我が家ではウェイクワードを認識した時の反応音を出すように設定しています。
誤動作して反応したときは何も言わずにほっておけばもう一度反応音が鳴って停止します。
機種によって違いますが「ピコン!」とか「ポン!!」と鳴ってくれます。
(Clovaは標準で鳴るようになっているようです)
(’18 5/30 追記)
Clova Friendでは設定でオフにすることもできるようになってました。
中盤の「1.2 スタンバイ時の効果音をON/OFF設定・・・」の部分です。
Clovaだけはスタンバイ、効果音という呼び方をしているので紛らわしいですね。
要は、スマートスピーカーが誤認識して録音を始めたときは、しばらく黙っていればいいわけですね。
ちなみにウチの奥さん(大阪出身)はGoogle Homeが誤反応する度に
「あほ~!!」
と言う癖がありますので、Googleのサーバーにはこの声が蓄積されていると思います(泣)
使わないときはマイクをミュートにする
機種によって違いますが、マイクの絵の描いてあるボタンを長押ししたりスライドすることでマイクがオフ(ミュート)となります。
ただし、マイクをミュートにしている状態では当然ながら使えません。
この状態では通知やアラーム(スマホで設定もしくはミュート前に設定)ぐらいしか使えませんので、用途が限られてしまいます。
使わないときは電源を切る
段々過激になってきますが、電源を切れば確実です。
寝ているときなど、使わない時間帯があるなら確実な手段と言えます。
ちなみに、Google HomeやAmazon EchoならACケーブルを抜くだけで電源は切れますが、Clova WAVEやClova FriendsはACーブルを抜いてから電源ボタンを長押しして切らないと、ケーブルを抜いただけではバッテリーで動いてしまします。
こちらの方法でも当然ながら使えませんし、そもそも電源の入り切りが面倒です。
そういう方にはこちらの24時間タイマーを使うという技もあります。
たとえば、寝室に置く場合は0時~6時までオフと設定すればいいですね。
(ちょっとだけですが)節電にもなりますし、オススメです。
設定するアカウントには、個人情報を登録しない
今回の事件では、個人情報が使われてしまったことも1つの要因です。
それならば、本名や住所、カード番号、アドレス帳などの個人情報を設定していないアカウントでスマートスピーカーを設定すればいいわけです。
ただし、機種や使う機能によって、いろいろ制限が出てきます。
- Google Home
現時点では普通に使えます。
音楽サービスも、設定時のアカウントとは別のアカウントで登録できます。 - Amazon Echo
Amazonの登録情報を利用しますので、基本的には各種情報の登録は必須です。
PrimeMusicなどの音楽サービスも完全にアカウントに紐づいてしまいます。
逆にいえば、そのおかげで音声だけで買い物をしたりできるわけですね。 - LINE Clova
現時点では普通に使えます。
ただし、音楽サービスであるLINE MusicはLINE Payで情報登録が必要になります。
有料サービスを一切使わないのであれば、どれでも使えそうですね。
あと、位置情報サービスは機種によっては自宅以外の住所を設定することも可能です。
天気予報を聞くぐらいなら、近くの駅の住所を設定するだけで十分ですね。
Androidを使わずに、iPhoneを使う
こちらは、スマートスピーカーを設定する際に使うスマホの話になります。
Androidスマホはアプリのインストール時に各種情報へのアクセス権限が許可されてしまう場合があります。
以下はGoogle Homeの例です。
「同意する」をタップすると、これらの情報へのアクセスを許可したことになります。
インストール時の話なので、同意しないわけにはいきません。
(※ 同意しないとアプリがインストールできません)
実は、これらの情報がそのまま使われるわけではなく、設定途中に使うアカウントを選択することもできます。
ただ、インストール時に許可した情報が、内部的に使われている(もしくは使える状態になっている)ことは間違いありません。
これらは他の機種でも同様で、Clovaアプリを入れるために必須であるLINEアプリもこんな感じです。
本当に、これだけの情報にアクセスする必要があるのでしょうか?
Androidアプリは大抵こんな感じですので、これらの情報がスマートスピーカーを経由して漏洩する危険性が無いとは言い切れません。
ずっとAndroidを使われている方には気にならないことなのかもしれませんが、iPhoneユーザーの私はずっと気になっています。
少しでもセキュリティを考えたい方は、iPhoneをオススメします。
以上です。
できる限り書いたつもりですが、結局は個人個人で判断し、落としどころを決める必要がありますから難しいですね。
(おわり)